平成24年8月 第5代監督 加藤 孝親
第12回 OB交流射会開催にあたって

平成13年当時の北本廣平君(36代主将)山中弘毅君(38代主将)山口拓郎君(38代副将)その他有志が中心になり初回「交流射会・懇親会」が発足しました。
初回開催は旧道場(総合体育館2F)でしたが、2回目以降は現道場(6号館屋上)で、11回目になります。毎年、猛暑真っ直中、現役部員とOB諸君が吹き出す汗をものともせず、日頃の修練の成果を披露し合う充実した射会であります。楽しみはOB・OG諸君と再会できる事、実社会での活躍振りを聞かせて貰う事であります。現役部員にも良い刺激となるでしょう。この射会が永く継続することを望みます。
今年も厳暑の中での開催が予想されますが、熱中症対策に留意して、楽しく進行されるよう担当幹事にお願い致します。
申すまでもなく、弓道修練の目的は心身を鍛練すると共に、弓道を媒体として円滑な人間関係を醸成し、人生をより豊かなものにすることにあります。
このOB交流射会はその主旨に適うものであり、参加者全員の結びつきを強くする役割を果たすものと信じます。多数のOB諸君の参加を期待しています。

突然、私事ですが、昨年の秋口から病魔に取り憑かれ、入退院の繰り返しで、現在も頻繁な通院と自宅療養を続けています。化学療法の副作用で辛い日々を過ごしております。その間、監督としての責務を果たすことが出来ず、現役部員の皆さんには大変申し訳なく思っています。今は、二見先輩に学生指導をお願いしております。
現況に鑑み、是非、OB・OG諸君の中から学生指導に一肌脱いで頂ける有志の出現を期待しております。

お詫びも兼ねて、現役部員の皆さんに一言アドバイスをさせて頂きます。
是非、参考にして下さい。
今年もリーグ戦が近づいております。夏合宿も近づき、日々の合同練習にも気合いが入ってくる時期かと思われますが、的中率の向上に伸び悩んでいる部員諸君へ、次の点について自問自答し、気付かれた所を補って欲しいと思います。

@日頃の練習で、「射技と体配り」の習得ばかりに試行錯誤を繰り返していませんか、また短期的な的中率の増減に一喜一憂していませんか?
A対外試合に臨んでも、無自覚にその試行錯誤を繰り返していませんか、それは練習時だけの行動であり、試合に臨む際の心構えではないと自覚して下さい。
B行射に臨み、的中させなければとの意識過多や、周囲の人に観られているとの自意識過剰等から、行射全般で平静を保てず、実力発揮出来ない状況に終始していませんか?
Cいざ試合に臨んだ際の重要な要点として、「一射入魂」の拠り所を「心技体」の「心」に置き、自分の現在の技量を信じて、集中することに気付き、専念して下さい。
Dハレの場に臨む際には、常に「平常心と集中心」を強く意識して、何時如何なる状況においても、日頃の成果「射技と体配り」を力むことなく自信を持って表現することに専念して下さい。
E重要なことは、「集中すること」で雑念を払い、「一射入魂」の精神状態を創ることです。呉々も「射技や体配り」に係わる枝葉末節の動作に囚われることなく、無理のない、そして迷いのない鋭い射(離れ)を会得し、弓道の醍醐味を体感して下さい。

以上の事柄を理解し、試行し納得することは簡単ではありませんが、日頃の練習中において、常に意識し、その会得に挑戦して下さい。
是非、参考にして新しい弓道の境地を開拓して下さい。

最後に、現役部員諸君と顔を会わせるのは、もう暫く後になると思いますが、今後の対外試合における皆さんの活躍振りを楽しみにしております。
以上